夏の大会が終わりました。四回戦で広島商業にコールド負け。
正直な気持ち、勝てない相手ではなかったと思います。敗因は、そのゲームの中、そして今までの練習の中にも、いろいろあったでしょう。
高校野球では「このチームはいいチームだ」という表現がよく使われます。私が思うに、いいチームを作るのは、そんなに難しいことではなく、むしろ簡単なことだと思います。
しかしプラス強いチーム、たくましい負けにくいチームを作らなければ夏の大会を勝ち抜いていくことは出来ません。三高硬式野球部は確かにいいチームです。でも本当の強さとたくましさが、まだまだ不足してます。
それを身に着けていくには何が必要か、何をどうしていけばいいのか、真剣に考えて練習に取り組んで欲しいものです。来年度のチームに期待しましょう。
さて三年生のみんな、ご苦労さん。終わって見ればあっと言う間の三年間だったと言うのが実感でしょう。楽しい野球を見せてくれた、お前達に心から有難う感謝してます。一人、一人に対しての思い出を話せば尽きないのですが、すべて私流に、野球の楽しさととして特別な思いをこめて、一つの心の引き出しに納めます。いつでも何年後でも取り出せるよう大切にして・・・・・・・・・・・・・・・・・。
保護者の皆様方には、本当にお世話になり有難うございました。
精一杯頑張った子供たちを誉めてやって下さい。長い人生この経験を心の糧として、成長していく彼、彼女達を見守って行きましょう。
これからも、楽しいお付き合いを宜しくお願いするとともに、お互いに三高をしっかり応援していきましょう。本当に三年間ご苦労様でした。そして、いつも暖かい支え有難うございました。
いよいよ明日は開会式ですね。感無量ですね。特に三年生の父兄の方達、この前、入学したかと思ったら、もう最終戦です。みんなが、個人個人の味を出して欲しいですね。現在の市民球場での最後の開会式、しっかり我が子の行進を脳裏に焼き付けて下さいね。
写真の方は私に任せて下さい。明日だけで、700枚は最低撮りますよ。
これは、うちの者には内緒ですが、また、大金はたいて、カメラを買いました。子供たち二人が東京で、このブログを見てるんで、反応が怖いです。
あっと言う間の三年間だったと思う。初めてグラウンドで出会った時、大阪弁の変なおっさんがおると思ったことでしょう。
ボールから目を切るな ボールに背を向けるな 相手が投げてきた球、全部打ちに行け
飛んできた球、全部捕りに行け
アホの一つ覚えのように言い続け、野球に取り組む姿勢と意識が、かなり出来上がり、野球の話をすると、あうんの呼吸で通じるようになってきた。あと一息‘激しく、厳しく、そして楽しく‘のモットーで、お前達にグラウンドで野球を教えたかった。俺自身の人間力の弱さと身勝手さで、本当に申し訳なく思っている。でもお前達ならやれる。
甲子園のベンチでも、5万観衆の中でも、緊張はしなかった。そんな俺が、上下球場の新人戦北部地区決勝戦の新庄戦では、緊張でノドがカラカラになった。お前達に野球の楽しさを教えてやりたい一心で、お前達は、お前達の力で新庄に勝った。
力を出し切れば、怖い相手なんて広島にはいない。それぞれ心の葛藤があり、複雑な心境でグラウンドに立ってるやつもおるやろう。でも今はすべてのモヤモヤは忘れろ。もっと一つにまとまらんといかん。俺から見たら、まだ半分の力もでてへん。
ガンバレとは言わない。毎日の練習を頑張ってたら、普段釣りやったらエエだけのことや。
今まで野球を続けてこられたことを、周囲の人にしっかり感謝すること。ただしグラウンドに出たら誰も助けてはくれん。自分自身の戦いや、そやから誰のため為でもない。自分の為に野球をすればエエんや。もっともっと野球を楽しめ。三振することも、エラーすることも、大チョンボも、どんなプレッシャーも、野球の楽しさに包み込んでしまえば何ともない、思い切ってやれ。もう1回言う、もっとまとまれ。
最後まで絶対にボールから目を切らないボール回しを見せてくれ。そしてマネージャーの清原さんに、一つでも多くの勝利をプレゼントしてやれ。
お約束通り、演歌についてお話しましょう。世の中は、バブル景気に向って、火山のマグマが、まさに噴出そうとし、人々の行動にも、今までと異なり多様な変化が見受けられだした昭和50年代に突入していこうとする頃のことです。
夜の巷には、カラオケがそろそろ出始め、今の様にディスク(これももう古いのかな?)ではなく、8トラック方式のカラオケで、選曲してからママにお願いし、歌詞カードを見つけ出すとイントロが流れると言う、団塊の世代の人々にとっては、懐かしいスタイルである。その頃、どの店からも流れてきた曲が「女の道」と「涙の操」いわゆるど演歌の代表曲です。少し若気な所を見せたいお父さん達は「マイウェイ」を朗々と歌い上げ、その流れでカラオケにはまったオジサン達が、谷村新司の長い曲「昴」を歌い若者達に「オッサン、もうやめときや」とヒンシュクを買う時代に繋がっていくのです。
はからずも最近、このド演歌の2曲を生で聴くことが出来ました。ひまわりのマスターSさんと懇意にされてる向原出身の歌手、茜ヒロ子さんも出演されるということで、Sさん達とロイヤルホテルにご一緒させて頂いた時のことです。
「女の道」を歌われてる宮史郎さんは、独特のしわがれ声で、それでいて何とも言えない粘りのある声でもあり、まさに、これぞ「演歌の花道」でした。
ただこの間、聴いた宮史朗さんの「女の道」は、体調やお年のせいで、しわがれ声だけ、まさに「絶唱」(これわかる人は50代)でした。ああーせつなや。
続いてコブクロです。彼らが、大阪で街頭ライブをしていた場所というのが、私の母校の最寄の駅、南海電車の堺東駅の商店街(通称 堺東銀座通り)のアーケードだったんです。娘や近所の人達から二人の街頭ライブの話を聞いたことがあります。
すごい人気で、涙を流しながら聞く人達も多くいたということでした。
最近のカラオケでは、この曲のリクエストが№1らしいのです。私も先日、三次の造形作家で、今年の県美展にも、2作品が入選されたTさんとカラオケに行った時、コブクロになりきって、この曲ばかり7~8回歌いました。(おまえら、アホか)ちなみに他のお客さんはいませんでした。
では、野球の話に戻りましょう。高校野球では、試合前のノックを見れば、大体そのチームの力がわかるとよく言われます。肩の強い捕手から糸を引いた様なボールが三塁手に送球されます。ボール回しで一番注目される場面です。
準優勝したチームのK君は強肩で、彼のこの場面での送球を私は何とも言えない心地よさで、いつも見てたものです。練習試合、地区予選、甲子園といろんなレベルの試合があります。強肩の野手揃いで、回すスピードも速く、時には「すごいなー捕ってから投げるのも速いし、こいつの肩はプロ級や」と思わせる選手を見かけるのも楽しいものです。
そういう選手であればこそ、私が次に注目する点は、その選手がボールを投げた後、すぐにボールに背を向けたり、下を向いたりすかどうかです。いくら肩が強く、ボール回しのスピードが速くても、野手全体が、一つのボールの行方を最後まで目を切らずに追ってないチームには必ず隙があります。
私が大阪で監督をしていた頃のPL学園は、KKコンビで5季連続甲子園出場(優勝2回、準優勝2回、ベスト4を1回)し、その2年後にはまた春夏連続優勝した時代です。秋の大会の決勝戦で、実際に対戦もしましたが、その時、個々の才能、チーム力は言うまでも無く、その礎の上に、さらに一瞬たりとも相手にスキを見せない、絶対にボールに背を向けないという油断のなさに本当の強さというものを感じたものです。三高の選手達にも大切にして欲しいと思います。
それでは今回もひとりの選手について、三年間見守ってきたお話ししましょう。外野手、代打の切り札Y君です。投げる形も良くなく、走る姿勢はユーモアたっぷり、上手でなかった選手の一人です。
私もいろんな高校生を見てきた中で、少しY君に似た存在の選手がいました。
打撃練習では、ほとんど芯をはずさないミートの抜群な選手でした。足が遅く、守備も上手でなかったので、守りの野球を目指す私にとっては、使い方の難しい選手でしたが、2年生までは代打専門で成功率は7割ぐらいあったと思います。すごいことです。夏の大会でも、6-2で負けていた最終回、代打でフェンス直撃のシングルヒット、あわや同点満塁ホームランかという打球でした。
あの場面で、さりげなく出てきてヒットを打った彼にはビックリしたものです。
さてY君です。守備走塁はともかく、彼の良さは、打撃におけるフルスイングと、細かい気配り、少々のこだわり、ガンコさを、持ちながらの素直な性格(どんな性格やねん)でしょう。彼が入部してきた時のスイングを見てビックリ、身体がよじれて腰を痛めないかと心配するくらいのフルスイング。
私の見方では「この子は守備には時間がかかるかもしれん。三年間では、捕球送球で高校野球のレベルまでは少ししんどいかも知れん、でもこのフルスイングは必ずものになる。一年生の4月の段階でこれだけ振れるやつはおらんやろ、このスイングを試合でも出来るんなら、打つ、打たんは関係ない」と言う事でした。
さーそれから三年間Yとは格別、野球の話をしたという思いがあります。「守備はどうしたらいいんですか?どこで捕ればいいんですか?スローイングはどうですか?」顔を見れば質問です。「とりあえずノックしたるわ、でもお前はしっかりバット振ったらエエねん、もちろん練習だけでは無く試合でもや」私の返答はいつもだいたいこういう感じでした。投手の投げた球に、何のためらいもなく思い切りフルスイング。単純明快な彼のスイングは見ている私を楽しませ、これぞ野球の原点やと教えてくれることさえありました。
もちろん、ただフルスイングを繰り返しているだけではなく、技術的にもいいものを見に付けてきていますし、彼の中で、野球に対する理解力、取り組み方もかなりのレベルまできています。
Y君たちが一年生の時、秋の新人戦の北部地区決勝で、監督をさせて頂いた時、彼を代打で起用しました。後日、彼から「井坂さん、よくあの時僕を代打で使いましたね」という言葉「何言うてんねん、試合に出すときは、絶対コイツはやってくれると信頼し起用するねん、それでダメやったら、もっと練習させたらエエだけのことや」私は彼のフルスイングなら、振った所にボールがくれば(申し訳ない)強い打球でヒットになると言う確信がありました。
最近は先にも書いたように野球に対する知識や取り組み方のレベルが上がった分、野球の怖さがわかってきて、少しフルスイングが甘くなってるような気がします。
「フライでアウトになるんやったら、10秒くらい落ちてこんぐらいの高いフライ打て」「ゴロでアウトになるんやったら、野手の手が赤くなるくらいの強いゴロを打て」「空振り三振するんやったら、打席で2回転するくらいのフルスイングや」と言う気持ちを持って、もう一度原点に戻り、後1週間頑張ってやってみろY。
明日(7月9日)の日刊スポーツに広島県高校野球選手権の特集が別刷りで出ます。
父兄の方々、是非ご購入を。翌10日には朝日新聞に高校野球別刷り特集が出ます。
本日の練習試合の結果を報告します。
第一試合三次高校7-10浜田商業、第二試合三次高校13-0浜田商業。
この時期は細かい事は書けません。情報が漏れますんで。
(総評)第一試合:投手を含めた守りが大変、悪い。打撃は水物と言い、波があるのが当然だが、守りには、波が無いと言われてる。確実な守りが無いと、本番では勝てない。福永の一発は久しぶり。大振りに走らないように。
第二試合:4投手の継投による0封は見事。渡辺の2本塁打、松本、弓掛の好打もうれしい。
同チームによるダブルの練習試合の私の見方 第一試合目:ほぼレギュラーで固め、勝ちに行く。1点差でも良いから勝負に徹する。本番さながら。
第二試合目:レギュラーにもう一歩と言う選手にチャンスを与え、好素材を発掘する。二年生、一年生の大抜擢もあり。一試合目で結果の出なかったレギュラーを再度器用も。
と言う考えから行けば一勝一敗が私の理想。しかし第一試合が勝ちで第二試合目が負けでないとダメ。その次が二勝0敗だと思う。したがって本日の練習試合は落第。
あすの三刀屋戦に全力を。